掛軸の豆知識




◇風帯(ふうたい)
 掛軸の表具の一部分。天の部分で、幅を三等分した境目に、天の長さだけ下げる裂地のこと。垂風帯(さげふうたい)を正式とし、通常一文字と同じ裂地を使う。垂らさずに貼りつけたものを押風帯、裂地のものを本風帯、紙を貼ったも
のを紙風帯という。

◇一文字・一文字廻・筋廻
 書や水墨画、仏画、絵画など掛軸表装するものを本紙といい、本紙の表面の上下に金襴の裂地を貼ったものを一文字という。一文字の幅は、上が広く、下が狭い。本紙に直接密着して細くひと廻り取り巻く表装を一文字廻といい、一文字と違う布地でひと廻り取り巻く表装を筋廻という。また、本紙と一文字のまわりをぐるりと取り巻く部分の表装を中廻という。

◇軸木・八双(はっそう)
 掛軸の安定をよくするもの。軸木は下端の芯。円筒形で、掛軸を巻き収める働きもある。普通は重い木材を使用。両端には、軸先をつける。掛軸の上端の芯を八双といい、蒲鉾形で軸木と同じ材質が用いられる。

◇軸先
 掛軸などの軸木の両端についているもの。掛軸の様式によって、黒檀・紫檀・陶磁器などがあるが、象牙や水晶などの高級なものもある。掛軸の装飾の役目と、掛軸を巻いた
り解いたりするときの手がかりとなる。